むらじゅん風呂具

ITエンジニアとたまに歌手と司会などで活動する村中淳のブログ

ムラジュンP、ついにおはガチャに手を出す

とても深い敗北感に包まれていた。

だが、それと同時にある種の清々しさと期待に胸を膨らませてもいた。

 

スマホゲーに課金をするなんてとんでもないと思っていたのに。

価値観のわからぬ先輩Pを心のどこかで罵っていたはずなのに。

 

あの赤木も言っていた、「狂気の沙汰ほどおもしろい!」。

この言葉を強く深く理解する機会となった。

 

 

年始に開催された、『デレステ』- 1日1回10連ガシャ無料!「新春!ハッピーニューイヤーキャンペーン」。

 

僕はその歌声にひどく心を打たれた「高垣楓」さんが引けることを心待ちにしていた。

 

先輩Pから「むらじゅん、これ聞いてみ!!」と言われて聞かされた歌声の衝撃は忘れない。

 

 

早見沙織さんやん!!めっちゃ歌うめえええ!!」

 

 

 

多少なりとも「歌心」に理解がある。

この歌声にたどり着くまでにこの人がどれだけの鍛錬を費やしたか、想像してみれば努力の結晶は聴く以上に光を増す。

 

 

キャンペーン中は、プラチナオーディションガシャ1日1回10連が無料で引けるようになっていた。

 

この他にも「スカチケ」というものがあり、好きなアイドルがスカウトできる、いわゆる自分のものにできる手段はあるが、価値観が邪魔をして己がその手段を使うことを許さなかった。

 

 

 

 

「それじゃロマンが足りねえんだよ!!!!!!」

 

 

 

 

ひとり暮らしの部屋で吐き捨てるように吐く。

 

誰も聞いていない胸の内を吐き捨てる。

 

ロマンチストに生まれた宿命を恨んではいない。

 

ただ、純粋に無料10連に夢を乗せて、来る日も来る日もガチャを回した。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

楓さんが僕の前に現れることはなかった。

デートの約束をすっぽかされた、冴えないサラリーマンのようにベランダから空を見上げる。

 

 

 

 

 

気がつけば僕の指は有償スタージュエル購入に踏み切っていた。

 

 

もう迷いはない。今日も純粋に楓さんを求めてガチャを回すのみ。

 

 

そう、ひとり暮らしの部屋にそれを止める者はいないのだ。

 

 

・・・・・

 

 

・・・・・

 

 

 

 

!!

 

 

おおおお!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前じゃねええええ!!!!!!!!」